飼育方法
エビは皆さんご存じの通り、かなり貧弱です。
酸欠・温度・pH・薬品等の要因で魚に比べてあっけなくお亡くなりになります。
私も今まで何度か全滅を味わってきましたが、エビが死ぬ第1要因は水質の急変だと考えております。
個人的に乱暴なことを言わせていただくと、安定した水槽さえ作ってしまえば水替えさえ不要と考えております。
私のエビ飼育のコンセプトは「いかに楽に飼うか」です。
以前、誰ぞに上記のようなことを言ったところ「そんなやつは熱帯魚をするな」と、どやされましたがorz...
皆さんエビ以外にすべきことが山ほどあるでしょうし、うまくいっていない水槽で水替えだけを不毛に頑張っても仕方ないと思います。”いかに安定した水槽を作るか”これに心血を注いで、あとは放置適度に水替えすればいいと思います。
大きい方がいいです
理想を言うと90*45*45は欲しいです。水槽が大きいと、あらゆる環境の変化が緩やかになります。
小さい水槽でも確かに繁殖は成功しますが(私も以前30cm水槽で爆殖させたことがあります)、正直おすすめできません。一時的に繁殖したとしても、増えすぎたエビを維持できずに全滅するケースが多いです。というか、小さい水槽だと繁殖しづらい気がします(親エビは死なないんだけれど、稚エビが育たないといった状態)。
なかなかうまくいかない人で、場所がある人は一度90cm水槽を検討してみてはいかがでしょうか?
最重要ポイントです、これが駄目だといくら水替えしても不毛です
エビたちが大量に出す糞(アンモニア、猛毒)はバクテリアの働きで亜硝酸を経て毒性の比較的低い硝酸塩となります。この経路がうまく働かないうちは何をやっても厳しいです(特に立ち上げてすぐの水槽)。
おすすめはエーハイムの外部濾過で、90cmなら2217単体か2215+2215サブの複数です。エーハイムは他の外部濾過に比べて高いですが、おすすめです。私は以前金をケチって色々別の会社の安いフィルターを使っていましたが、すぐに壊れました(流量が激減する)。何年も安定して使えるという点で、エーハイムは一押しです(別に社員ではありません^^;)。
次に濾材ですが、間違っても付属のスポンジフィルターのまま使ってはいけません。
私の場合、clionのパワーハウスを使っております。PHベーシックソフトタイプMとモノボールを1:3程の割合で使用しています。
水槽内のフィルター吸い込み口にはスポンジフィルターをつけておきましょう。稚エビ吸い込み防止の効果だけでなく、このフィルターを掃除するだけでフィルター内の掃除はほぼ不要になります。ただ、注意しないといけないのは、スポンジフィルターに汚れが詰まると吸水力が落ち、濾過器の循環が低下して環境の悪化を招きます。定期的に水槽内の水で汚れを取りましょう(水道水を使用するとスポンジ部の微生物が死ぬので控えるのが吉)。私はてとらのP-2フィルターを使っています(ストレーナーカバーでも十分だとは思いますが)。
なぜか、ソイル系を使用すると繁殖率が成功する気がします。
メンテナンスのしやすさを考慮すると、ベアタンク>>>>大磯砂>>>ソイル
ではありますが、環境の変化に関しては、ソイル>>>>大磯砂>>>>ベアタンク
だと思います。pHを弱酸性に安定させる働きもあります。
個人的にはADAアマゾニア・パウダーがおすすめです。最近はエビ専用のソイル系底床も販売されていますが、使ったこと無いので分かりません。
そんなに気にすべきポイントではないです。
しかし、後述するように、水質と水草の調子の間にはある程度の関係があると思いますので、水草のことを考えた照明にすればいいと思います。
以前、光が強い方がエビの色素が強く出るのでは?と、考えてハロゲンランプ(\49800 orz...)を導入してみたことがあります。
結果:あんまり違わない気がする。やはり遺伝による影響が強い。ただ、光量が強いため綺麗には映ります。
有名な話ですが、エビは低温には強いですが、高温ではあっけなく死にます。
繁殖を考えなければ10度を切っても生きているそうです。23〜25度程度で管理できれば言うことはないと思います。
一方、高温領域ではあっけなく死にます。27度を超えると危険域で、30度では親エビでも普通に死にます。対策としては
・水槽を日の当たらない涼しい場所に設置
・照明のリフトアップ
・ファンの導入
等があります、水槽用クーラーは設備自体も高価ですが、電気代も果てしないのであまりお勧めできません。室内用クーラーも同じ。水替え、氷を入れる等は一時しのぎにしかならず、水質の急変も招くのでやめた方がいいです。
エビは温度自体より、温度上昇→エビ及び微生物の酸素消費↑→酸欠→死亡
と言う流れでお亡くなりになるようですので、高温になりやすい環境ではエアレーションをしっかりした方がいいです(そうでなくてもエアレーションはやった方がいいですが)。
水温の項目でも述べましたが、エビは酸欠に弱いです。
また、酸欠になった場合、エビに対する影響だけでなく、稚エビのエサとなりうる微生物や、濾過器の中の大量のバクテリアに対してもダメージを与え、結果繁殖にたいして悪影響を及ぼします(最悪全滅)。
たとえ濾過器にお金をかけて大量の濾過容量を確保しても、そこに住むバクテリアに対する酸素供給が途絶えてしまっては何にもなりません。
そんなにお金がかかる設備でもないと思いますので、余裕を持って設置するに越したことはないと思います。
エアストーンはいぶき社のセラミックストーンが定評があります。ただし、割とポンプのパワーにゆとりが必要ですので、余力を持ったポンプを買った方がいいです。
なにげに重要だと思っております。
第1には、稚エビ・脱皮後のエビの隠れ家として
第2には、エビの餌となりうる微生物の繁殖場所として
最後に、水質の浄化のためです。
濾過によってアンモニアは最終的に硝酸塩になりますが、この硝酸塩も無いに越したことはない物質です。
処分するためには主に
・嫌気濾過→非常に高価
・水替え→面倒なので水質の変化を考えるとあまりしたくない
・水草が吸収
があり、水草が繁茂している水槽というのは安定している事が多いです。
ただ、リシアなどはCO2も必要なので、あまりお勧めしません(管理も面倒だしね)
私はウィローモス(隠れ家用)、ミクロソリウム、アヌビアスナナの他にアマゾンフロッグピットを浮かべております。こいつらがものすごい勢いで繁茂していると、水質の浄化も同時に行われているのではないかと考えております(証拠はないですが・・・)。さらに、アマゾンフロッグピットは浮き草なので、増えすぎたら水面に浮いてるのを処分するだけでいいので管理は非常に楽です(ハロゲンランプ下では恐ろしい勢いで根を伸ばし、高さ45cmある水槽の底にまで侵食したりしますが^^;)
よく弱酸性がいいと言われます。
理由としては、エビの体質的な物もありますが、
酸性下ではNH4+のアンモニウムイオンがアルカリに傾くとNH3のアンモニアになって毒性が出るというのも一因と思われます。
ですが・・・
ぶっちゃけどうでもいいです
というと、言い過ぎなのですが。
pHは無理に調節なんて出来ないです、と言うかしない方がいいです。
濾材のパワーハウスソフトや底床にソイル系を使えば自然に弱酸性になると思いますので、pH調節薬などは間違っても使ってはいけません。珊瑚砂などアルカリに傾ける物の使用も控えるべきです。
大事なことは急変させないこと
ただ、これにつきます
エビが水槽間を移動する際には細心の注意を払ってください
安定していれば、よほど極端なpHでない限り大丈夫だと思います。
その上で、弱酸性に収まっていれば理想です(ぉ
普通にエビ用の固形のエサを使えばいいと思います。気が向いたら熱帯魚用のフレークとか(大概のものは食べます)。
ほうれん草が有名ですが、農薬に極端に弱いエビには無農薬の物が必須です(有機栽培は無農薬では無いので注意)。残留農薬の問題などがあるので、信頼できるところからの購入もしくは自家栽培できない方は避けた方がいいと思います(普通のエサで普通に育ちます)。
あと、馬鹿みたいに高い○○配合とかも正直必要なのか・・・。
あとはエサのやり過ぎに注意してください
CO2の添加には主に2つメリットがあります。
1.水草の成長を助け、前述の水質浄化効果を促進する
2.弱酸性に傾ける
しかし、エビは酸欠にも弱いため、タイマーと電磁弁を使ってライト点灯中は二酸化炭素の添加のみ、夜はエアレーションのみと設定する必要があります。
何より、CO2を添加しなくてもエビは繁殖します。
二本目以降の水槽での繁殖を目指しているとかならともかく、なかなか繁殖に成功しない人がわざわざ試す必要は全くないと思います。
他の魚はいない方がいいです。ネオンテトラでも稚エビは食べます。エンゼルフィッシュなど入れた日には親エビ含めていなくなると、隣のヤブ予備さんが言っていました(なぜか伝聞形)
オトシンクルス・ヤマトヌマエビとかなら大丈夫ではありますが、繁殖を目指すならわざわざ入れる必要は全くないです。
安定さえしてしまえば、足し水だけでもいいと思います。
水替えする場合は、いっきに1/2-1/3と替えるのではなく、1/5ぐらいにしておいた方が無難です。特に水槽の水のpHが水道水とかけ離れている場合、水槽が小型の場合等です。
頑張って水替えしすぎると、水質の変化によって逆にエビにとってはダメージになる場合もあります。
あくまで”少しずつ”を念頭に置いてください。
ダメージを与えない程度に少しずつ水替えすること、そもそも水替えを必要としない環境にすることを心がけてください。
立ち上げ時用のバクテリアや魔法の○○とか怪しい粉とか
一切必要ないです
そんな物買う余裕があったら濾過にでも使いましょう。
バクテリアも自然に発生させるのが一番です。
普通に水槽内を安定させてしまえば、余計な添加物は不要とヤブ予備は考えます。
じゃあ、結局どんな水槽がいいんだよ?ってことで、お勧めの水槽構成を記載します。
あくまで、個人的なセレクトですが、私はこれで失敗したことはないです(普通に繁殖します)。
大手アクア用品オンラインショップcharmさんで見積もってみました(^^;
(値段は2007/01/06のものです)
| 品種 |
品名 |
価格 |
備考 |
| 水槽 |
90*45*45 |
5480 |
何でもいいです。
店によっては3000円台で売っているところもあります |
| 濾過器 |
エーハイム
クラシック2217 |
14800 |
2215+2215サブでもいいです。こっちの方が水流が弱めで好ましいかもです(若干高いですが)。 |
|
テトラ
P-2フィルター |
1680 |
メーカーは違いますが、ホース等を適当に使えばエーハイムに接続できます。 |
| 濾材 |
パワーハウス
ソフトタイプM |
2640 |
あくまで一例です。ハードタイプはアルカリ性に傾けるので、間違っても使わないでください。サイズS等を混ぜてもいいと思います(高いですが) |
|
モノボール |
3730 |
| ヒーター |
適当に300W |
2700 |
90*45*45なら300Wは欲しいです。温度は調節できるタイプで(26度では少し高い)、サーモとヒーターが分離できるタイプがお勧めです(片方壊れても交換が出来るので) |
| クーラー |
適当 |
3700 |
逆サーモつきを適当にチョイスしてください(自分の水槽にセットできるか留意すること。) |
| 照明 |
カラーライト600 |
3010 |
安めのライト(2灯式)を適当に1-2つ買ってください。 |
| ポンプ |
水心SSPP2+エアストーン+その他 |
3720 |
水心は割と静かでお勧めです。いぶきのエアストーンも細かい泡が出るため重宝します。逆流防止弁は万が一の時のため、必ず買っておきましょう。 |
| 底床 |
ADAアマゾニア・パウダー |
2600*2 |
最近はエビ用のソイルなどが出てますが、私はこれを使っております90cmなら3つ買っておいてもいいかも |
|
| 水草 |
ミクロソリウム |
|
増えにくいため、量を買うと結構いい値段します |
|
アヌビアスナナ |
|
|
|
ウィローモス |
|
隠れ家として |
|
アマゾンフロッグピット |
|
いい感じで増えてくれます |
|
有茎草 |
|
アンブリアなど適当に増えやすいやつを
(トリミングが面倒ですが) |
| その他 |
流木 |
|
隠れ家として |
|
パイロットフィッシュ |
|
水槽が安定したあとに他の水槽に移せることが前提 |
|
|
|
|
約45000円で水槽台やフタ、水草等を加えると結構いい値段になると思いますが、初期投資はそれなりにした方がいいというのが私のスタンスです(特に濾過)。
この状態で、水槽をセット後1ヶ月は待った方がいいです。それなりに濾過が完成されるには、1週間やそこらではとても無理です。間違っても水槽セットした次の日とかにエビを入れてはいけません。最低でも3週間は我慢しましょう。
ADAのアマゾニアは最初急激にpH低下を引き起こすので、2-3週間ほど待ってもpH5.0とかでしたら何回か水替えした方がいいかもしれません。
エビを入れたあとは適当な頻度で水替えでもしてやってください。私は基本足し水のみですが(水替えは月一回するかしないか程度)
とにかく水質を急変させないことをまず第1に考えてください。
〜〜を入れた方がいいとか、〜〜をした方がいいとか、あまり大きな変化を加えて水質を急変させると大概失敗します。例:ソイル系の砂がいいと聞いて現在の底床と交換・・・とか、絶対にしてはいけません。
そして第二に、水質が悪化しないことを考えてください。
余裕のある濾過、控えめなエサ、適正な数のエビの維持などです。
ここに書いてあることは、あくまで私の体験に基づくもので、その正確さを何ら保証するものではありません。間違いがあれば指摘していただけると幸いです。また、なにか疑問点などがありましたら、掲示板等にて質問していただければ分かる範囲でお答えします。
|